マイルを貯め始めてから目標としてきた事は長距離国際線ビジネスクラス特典航空券の発券です。
今回、JALマイルを使用して成田 - ヘルシンキ間の往復ビジネスクラス特典航空券を発券、搭乗してきました。
この記事ではわたしが発券した方法や状況についてご紹介してまいります。(2019年5月の情報です)
Contents
旅行に行った時期と特典航空券を発券した時期
わたしたちが旅行を計画した時期は5月の中旬、夏休み期間にヨーロッパ方面へ旅行に行きたいと探していました。
手に入れたヘルシンキへの往復ビジネスクラス特典航空券は7月の下旬に出国する時期でした。
この特典航空券を手に入れるために使用したマイルは100,000マイル/人、税金・燃油特別付加運賃諸費用は20,460円でした。
2か月前に国際線ビジネスクラス往復特典航空券を発券できた理由
日本とヘルシンキ間は夏の時期は他のエリアと比べ多くの便が就航しています。(2019年7-8月)
成田 - ヘルシンキ JAL運行便 1便/日
成田 - ヘルシンキ フィンエアー運行コードシェア便 2便/日
中部国際空港 - ヘルシンキ フィンエアー運行コードシェア便 1便/日
関空 - ヘルシンキ フィンエアー運行コードシェア便 1.5便/日(端数は3便/週)
福岡 - ヘルシンキ フィンエアー運行コードシェア便 3便/週
フィンエアー便を含めると、日本からヘルシンキへ向かうビジネスクラス特典航空券を狙うライバルは他の路線と比べ分散しやすい背景がありました。
フィンエアー便は夏季は便数が多いですが冬季は少なくなります。
夏季のビジネスクラス特典航空券はねらい目だと思います。
JALマイルを利用して発券可能な3種類の特典航空券
JALマイルを使って特典航空券発券を発券するときに発券可能な方法は3つあります。
実は成田 - ヘルシンキ間のビジネスクラス特典航空券を発券する時に必要なマイル数は条件により異なります。
JAL国際線特典航空券
運行はJAL運航便のみが対象です。
成田 - ヘルシンキ間の特典航空券を発券するために必要なマイル数は以下の通りです。
予約クラス | 必要マイル数 |
エコノミークラス | 23,500マイル~ |
プレミアムエコノミークラス | 35,000マイル~ |
ビジネスクラス | 55,000マイル~ |
ファーストクラス | 設定なし |
必要マイル数は残席連動型なのでお盆の時期など繁忙期には上記に記載しているマイル数の2倍~5倍も必要となる事もあり最低マイル数でビジネスクラス特典航空券を確保するのは至難の業です。
ワンワールド特典航空券
JALマイルを使って航空アライアンス、ワンワールドに所属する航空会社の特典航空券を発券することが出来ます。
アメリカン航空
ブリティッシュエアウェイズ
キャセイパシフィック航空
日本航空
マレーシア航空
フィンエアー
スリランカ航空
イベリア航空
カンタス航空
S7
カタール航空
LATAM航空
ロイヤルヨルダン航空
特典航空券発券に必要なマイルは総旅程距離に比例しています。
(表1)ワンワールド特典航空券交換時の必要マイル数
総旅程距離 | エコノミー | ビジネス | ファースト |
1 – 4,000 | 25000 | 48000 | 72000 |
4,001 – 8,000 | 40000 | 80000 | 100000 |
8,001 – 10,000 | 50000 | 85000 | 110000 |
10,001 – 12,000 | 60000 | 110000 | 160000 |
12,001 – 14,000 | 70000 | 115000 | 165000 |
14,001 – 20,000 | 90000 | 120000 | 170000 |
20,001 – 25,000 | 120000 | 150000 | 230000 |
25,001 – 29,000 | 140000 | 190000 | 280000 |
29,001 – 34,000 | 150000 | 200000 | 300000 |
34,001 – 50,000 | 160000 | 220000 | 330000 |
成田 - ヘルシンキ間の片道距離は5,229マイルなので、総旅程距離は10,458マイルになります。
ビジネスクラス特典航空券発券に必要なマイルは(表1)を見て頂ければ分かる通り110,000マイルです。
JMB提携航空会社特典航空券
アメリカン航空
LATAM航空
アラスカ航空
ハワイアン航空
ブリティッシュ・エアウェイズ
フィンエアー
イベリア航空
ロイヤルヨルダン航空
S7航空
エールフランス航空
キャセイパシフィック航空/キャセイドラゴン航空
マレーシア航空
カンタス航空
カタール航空
スリランカ航空
エミレーツ航空
大韓航空
中国東方航空
バンコクエアウェイズ
(表2)JMB提携航空会社特典航空券交換時の必要マイル数
総旅程距離 | エコノミー | プレエコ | ビジネス | ファースト |
1 – 1,000 | 12000 | 17000 | 24000 | 36000 |
1,001 – 2,000 | 15000 | 21000 | 30000 | 45000 |
2,001 – 4,000 | 23000 | 30000 | 42000 | 65000 |
4,001 – 6,000 | 37000 | 46000 | 60000 | 90000 |
6,001 – 8,000 | 45000 | 59000 | 80000 | 120000 |
8,001 – 10,000 | 47000 | 62000 | 85000 | 135000 |
10,001 – 12,000 | 50000 | 70000 | 100000 | 145000 |
12,001 – 14,000 | 55000 | 77000 | 110000 | 165000 |
14,001 – 20,000 | 70000 | 94000 | 130000 | 190000 |
20,001 – 25,000 | 90000 | 112000 | 145000 | 220000 |
25,001 – 29,000 | 110000 | 135000 | 160000 | 250000 |
29,001 – 34,000 | 130000 | 160000 | 190000 | 290000 |
34,001 – 50,000 | 150000 | 180000 | 210000 | 330000 |
一見すると、ワンワールド特典航空券よりも選択の幅が広く感じられますが実際はそうではありません。
JMB提携航空会社特典航空券は提携会社の中の一つの航空会社のみ利用することが認められています。
そのため、複数の航空会社を乗り継ぐような旅程を組むことはできません。
ある程度、活用できる範囲が限られてしまいます。
特典航空券を発券する上で工夫したところ
この記事の中では成田 - ヘルシンキ間のビジネスクラス特典航空券を発券した方法に焦点を当て紹介していますが、実はわたしたちの目的地はイタリア、ローマでした。
東京 – ローマ間の距離は6,147マイルですが、ヘルシンキ経由とすると5,229+1,386=6,615マイル、往復で13,230マイルとなります。
ワンワールド特典航空券として発券すると必要マイル数は115,000マイル。
フィンエアーのみの利用で成田 – ヘルシンキ、ヘルシンキ – ローマと往復出来れば、往復に必要なマイルは110,000マイルです。
ただし、見落としできないのがヘルシンキ – ローマを含めて発券するときに掛かる諸費用が増えてしまう点です。
比較すると税金・燃油特別付加運賃など現金支払いが10,710円増加してしまいます。
一方、ヘルシンキ – ローマ間を別切チケット購入しても往復約38,000円で購入できることが分かったためマイルを使った特典航空券は長距離ビジネスクラスのみとしたのでした。
運航便がJAL便でない事で変わること
ここではJAL便とフィンエアー運行JAL共同運航便の違いについてお伝えします。
フィンエアー運航便の場合、キャビンアテンダントに日本語のできる方は少なく、機内サービスも英語でのやり取りを強いられます。
また機内サービスのビデオや映画も日本語音声で楽しめる種類はJAL便と比べると物足りなさを感じました。
もちろんJAL便では日本の音楽をたくさん楽しめますが、フィンエアー便の場合ほとんどありませんでした。
機内サービスの質はJAL運航便と比べて下がってしまうのは否めません。
まとめ
わたしたちはJALマイルを生活の中で色々と工夫しながら貯めています。
ようやく貯まったマイルは長距離国際線ビジネスクラスの特典航空券に交換したいと考えてきました。
一番好ましいのはJAL運航便ですが、これは念入りに一年前から準備しないと難しいと考えています。
しかし、ワンワールド特典航空券やJMB提携航空会社特典航空券なら取れるチャンスはあります。
この記事がJALマイルの使い方を検討中のあなたのお役に立てたなら幸いです。
わたしはこれまで飛行機に乗らずに貯めたマイルで ロンドン・ニューヨーク・ハワイ・ヘルシンキへのビジネスクラス旅行を楽しんできました。
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