JFK国際空港からニューヨークの中心部マンハッタンへのアクセスはエアトレインとロングアイランドレイルロードの利用が移動時間が短くかつ経済的な移動手段です。
この記事では管理人が2018年8月に現地で体験したLIRRの利用方法および注意点についてご紹介します。
Contents
JFK国際空港からマンハッタンへのアクセス比較
JFK国際空港からマンハッタンへ移動は様々な選択肢があります。
最適な交通手段は何名で移動するのか荷物はどれだけあるのか等、状況により人それぞれ異なります。
各手段の移動時間と料金の目安は次の通りです。
タクシー
ニューヨークのタクシーは「イエローキャブ」と呼ばれ有名です。JFK国際空港各ターミナルの指定乗り場から希望の場所まで送迎してくれます。
JFK国際空港からマンハッタンエリアへは定額料金制が採用されているのでぼったくられないかという心配は不要です。
ただし、マンハッタン中心部は交通渋滞が煩雑に発生しているため、予期せず時間を取られてしまうリスクがあります。
料金 一律 $52 + 有料道路 $6.5 + チップ15%~20% $7~$10
所要時間 40~60分
Uber
Uberはスマホのアプリからタクシー・ハイヤーを呼べるサービスです。
Uber Poolなら同じ方面に行く人と相乗りしてその分料金が安くなります。一回の利用は2人まで。
料金 $35
所要時間 40~60分
空港バス(NYC Airporter)
バスの代表的なサービスは「NYC Airporter(エヌワイシー エアポーター)です。
JFK国際空港からマンハッタンのグランド・セントラル・ターミナル(Grand Central Teminal)、ポートオーソリティ・バスターミナル(Port Authority)、ペンステーション駅(Penn Station)、ブライアントパーク(Bryant Park) への送迎を行っています。
それぞれの停車場所からは、地下鉄などでホテルを目指す必要があります。
バスの停車場所近くに滞在ホテルがある場合は利用を検討してもよさそうです。
料金 一律 $19/人
所要時間 90~120分
乗り合いバン(Super Shattle)
相乗りのバン、JFK国際空港各ターミナルの指定乗り場からマンハッタンの希望のホテルまで送迎してくれます。
わたしはロサンゼルスで利用した経験がありますが、乗りあった客の滞在ホテルで停車するためタクシーよりは時間がかかりますがひとりでスーツケースを抱えているなら便利で経済的です。
専用のアプリもあり使い勝手は良かったです。
料金 $21.78/人(タイムズスクエア下車の場合)
所要時間 80~100分
エアトレイン + 地下鉄
この組み合わせが最も経済的な選択肢です。
難がある点は、地下鉄の乗り心地が良いとは言えないことと地下鉄ホームから地上に出るまでに階段での移動を強いられることが多く、スーツケースを持ち運びするには不便です。
数少ないエレベーターにベビーカーで待つ人も多く、私たちも現地で遠慮して譲っているとエレベーターの動きが遅く、予定外に時間が掛かってしまいました。
料金 $5 + $2.75
所要時間 50~60分
参考リンク :
地下鉄の乗り方に関する情報は下記記事も参考にどうぞ。
エアトレイン + 列車ロングアイランドレイルロード(LIRR)
今回、この記事で詳しくご紹介する方法です。
短時間での移動かつ到着時刻を読めること、経済的であることが大きなメリットです。
料金 $5 + $7.5
所要時間 35~45分
エアトレインを利用してLIRR乗り継ぎ駅へ
JFK国際空港からLIRR(ロングアイランドレイルロード)を利用してマンハッタンへ行くにはまずエアトレイン(AirTrain)で地下鉄・LIRRの乗り継ぎ駅であるジャマイカ駅へ行く必要があります。
エアトレイン(AirTrain)とは

空港各ターミナルと最寄りの地下鉄・LIRR(ロングアイランドレイルロード)駅間を結ぶ交通手段。
路線は次の3種類があります。
地下鉄に乗り換えるのかLIRRを利用するのか、目的により目指す駅が異なります。
エアライン・ターミナル間巡回路線(All Terminal Train)
JFKにある8つのターミナルを8から1まで順番に巡回。

24時間運航。
利用は無料。
所要時間
各エアラインターミナル間 2分
ジャマイカ路線(Jamaica Station Line)
ターミナル巡回(8~1)+LIRRジャマイカ駅(Jamaica Station)=地下鉄サトフィン・ブルバード/アーチャー・アベニュー駅(Sutphin Blvd/Archer Avenue/JFK Airport Station)へと向かう線。

24時間運航。
運賃$5。
所要時間
ジャマイカ~ターミナル1間 10分
ターミナル8~ジャマイカ間 10分
ハワードビーチ路線(Howard Beach Line)
ターミナル巡回(8~1)+地下鉄ハワードビーチ駅(Howard Beach/JFK Airport Station)へと向かう線。
エアトレインホームの様子。

24時間運航。
運賃$5。
所要時間
ハワードビーチ~ターミナル1間 10分
ターミナル8~ハワードビーチ間 10分
LIRRへ乗り換え
LIRRへの乗り換えはジャマイカ駅(Jamaica Station)で下車します。
エアトレイン下車後はサインボードを頼りにLIRR、地下鉄乗り換え改札へ向かいます。

運賃の支払いはジャマイカ駅のエアトレインを降車した改札でメトロカードにより支払います。
メトロカードをお持ちでない場合、改札手前の自動販売機でメトロカードを購入します。
地下鉄に乗り換える人は、 ” Subway Tickets ” と表示されている券売機に並びます。

LIRRに乗り換える人は、 ” Long Island Rail Road Tickets ” と表示された券売機に並びます。

エアトレインの利用にはメトロカードが必須
JFK国際空港からターミナル内の移動、乗り継ぎ駅までの移動はエアトレインを利用しますが運賃の支払いはメトロカードを使用します。
メトロカードはチャージ式プリペイドカードですが、日本の交通電子マネーSuicaのような非接触型ではありません。
メトロカードの特徴
発行手数料
新規購入時$1の手数料が必要
有効期限
カード裏に記載(EXPIRES) このメトロカードの有効期限は2019年10月31日です。

種類
Regular(レギュラー)
$5.5~$80の好きな金額を指定し購入、購入時ボーナス有
※ボーナス
$5.5以上をチャージする場合、チャージ金額の11%がボーナスとして追加チャージされる)
1枚を4名まで同時に使用可能
色が黄色いカード
Unlimited Ride MetroCard(アンリミテッド・メトロカード)
7日間/地下鉄・普通バス乗り放題
30日間/地下鉄・普通バス乗り放題
7日間/地下鉄・普通&急行バス乗り放題
2名での使い回し不可
色が黄色いカード
Single Ride Tickets(シングルライドチケット)
1回のみ乗車有効
日本のような区間制ではなく時間制(2時間以内)均一料金
色が白いカード
購入場所
JFK国際空港内ではメトロカードは購入できません。
メトロカードはエアトレインで地下鉄・LIRRに乗り換えるために下車するジャマイカ駅又はハワードビーチ駅改札手前の券売機で購入可能です。
対応乗り物
エアトレイン、地下鉄、ルートバス
(LIRRは利用不可)
メトロカード、LIRR乗車券購入のながれ
ジャマイカ駅でメトロカード、LIRR乗車券を購入した時のながれを紹介します。
乗車券券売機操作
チケットタイプを選択
わたしが購入した日は平日でした。OneWay(片道)チケットを選択。
また右側の券売機は日本語へ変換ができました。

目的地を選択
「Jamaicaから別の駅へ」

下車駅名最初のアルファベット、下車駅を選択
(今回はペンステーション)”P”、続いて”Penn Station”を選択。


切符の種類を選択
ピーク時 :平日NYCに午前6時~10時に到着、NYCを午後4時~8時に発車する列車に乗車する場合。
画像は平日昼間に撮影した写真です。

購入する切符の枚数を入力

オプションの選択
画像はぼやけてしまっていますがどのオプションを追加されますか?と表示されています。
わたしはメトロカードを持っていなかったので、MetroCard&Air Trainを選択。

メトロカードへのチャージ金額の選択
どのMetroCardですか?に対してはエアトレイン支払いの$5のみがチャージされている$5Air Trainを選択。

乗車券タイプの選択
メトロカードを追加しますか?と表示されます。
MetroCardを全部に追加しますを選ぶことで表面が乗車券、裏面がメトロカードのチケットが手に入ります。

支払方法選択
支払いはクレジットカードを選択。ATMデビット・カードは銀行のキャッシュカードのことです。
日本の銀行のキャッシュカードでは使えないと思われます。
クレジットカードを選択。

クレジットカードを挿入、すぐに取り出すタイプでした。

クレジットカード暗証番号入力
PIN番号を入力OKを押してくださいと表示されるのでクレジットカードの暗証番号、数字4ケタを入力します。

写真を取り忘れてしまいましたが、続いてZIPコード(郵便番号)5ケタの入力を促されました。
問題発生
ここで問題が発生しました。
クレジットカードの不正利用防止のためだと思われますが、わたしが挿入したカードはソニー銀行のキャッシュカード&海外デビットカードとして利用可能なSony Bank WALLETでした。
カードに紐づいているZIPコード(郵便番号)は日本の郵便番号ですが、7ケタになります。
5ケタ目まで入力しOKを押しましたが、はじかれました。

次にニューヨークで宿泊を予定しているホテルの郵便番号5ケタを入力しましたが、同じくはじかれました。
クレジットカードを代えて試してみても結果は同じでした。
後ろに並ぶ人に気を使い、並び直してはトライするを繰り返し30分ほど経過しました。
すると、日本の方がクレジットカードで購入されるのを目撃、ZIPコードについて教えてもらうことができました。
結果は、”9999”と入力すれば良いとのこと。帰国してから”99999”でも良いとの情報も見つけました。
教えて頂いたおかげで、乗車券(表面)&メトロカード(裏面)をようやく手にすることができました。

Sony Bank WALLET利用履歴
後から見ると、ソニー銀行の利用履歴では25ドルの入出金が繰り返されていました。
Sony Bank WALLETは使えていたのに最後のZIPコード、郵便番号認証ではじかれていた様子がわかります。

エアトレイン精算
改札を抜ける時に、エアトレインの支払い$5を行います。
メトロカードを絵の向きで下へ挿入すると吸い込まれますが、出てきます。

LIRR乗り換え
改札を抜け、サインボードに従いLIRRのプラットホームへ向かいます。

ペンステーション行のLIRRの列車に乗るためにサインボードでTRACK(番線)を確認、スーツケースを引きながらだったので、ホームへ降りる階段は避けエレベーターを探すと見つかりました。

ペンステーション発編
帰国のために、ペンステーションでLIRRの乗車券を購入しました。
乗車券券売機操作
チケットタイプを選択
画面ではジャマイカ駅での画面と一部異なっています。
CityTicketは土日のみ購入可能で料金も$4.25なので往路に購入した ” Off Peak ” $7.5より$3.25安く乗車できます。

目的地を選択
ペンステーションから乗車するので”Penn Station to Another Station”を選択。

下車駅名最初のアルファベット、下車駅を選択
今度はジャマイカ駅に戻るので、「J」を選択。
表示されたのはJamaicaだけでした。


切符の種類を選択
画像がぶれていてスミマセン。
土日限定のCity Ticketを選択。

チケットの枚数を入力

オプションの選択
今度はチケットのみ(None)を選択。

支払方法選択
手元にある現金(CASH)で購入してみました。

CASHを選択すると、入金額を画面で確認できます。

5ドルと25セントを入金してみました。
レシートが必要か尋ねてきます。

乗車ホームを探す
サインボードでジャマイカ駅行きを見つけますがTRK、何番線から発車するのか分かりません。


サインボードの写真を取り損ねましたが、何とかジャマイカ行のホームを見つけました。
LIRRの乗り心地

LIRRの乗車券を購入し、乗るべきホームを探しホームへ降り立ったのですが、改札を抜けていないことに気づきました。
ジャマイカ駅へ向かう車内では、検札の駅員が巡回していました。
前回は乗車券を返してくれましたが、今回は返してくれませんでした。
しばらくの間、地下鉄に乗り慣れた後にLIRRに乗車したためか乗り心地が良くて、空港まで快適に感じました。
日本の電車と比べると標準レベルなんですけどね。
再びエアトレインに乗り換える
前回同様エアトレインの支払いはメトロカードで行いますが、メトロカードにチャージした7日間乗り放題ではエアトレインには乗車できません。
手持ちのメトロカードに$5をチャージします。
メトロカードチャージ開始
チャージを始めるために ” Start ” を押します。

言語選択
日本語があるので、 ” 日本語 ” を押します。

カード種類選択
カードの種類は ” MetroCard ” を選択します。

カード取扱選択
手持ちのメトロカードにチャージするので ” カード使用量の追加 ” を選択。

メトロカード挿入指示
指示に従いメトロカードを挿入します。

追加金額選択
追加の金額はエアトレイン支払いに必要な ” $5.00 ” を選択。

支払い方法選択
支払い方法は ” クレジットカード ” を選択。

クレジットカード挿入指示
クレジットカードを挿入しました。

パスワードを入力することなく、クレジットカードをお取りくださいとのメッセージ。

次はメトロカードを取るようにとのメッセージ。

チャージ完了
領収書をお取りくださいで完了。

空港内カートは有料
エアトレインの改札を抜けると重たいスーツケースを運ぶのに便利なカートを発見。
しかし、借りるの$6必要とのこと。庶民派の私たちは借りずにスルーしました。

まとめ
JFK国際空港からマンハッタンへのアクセスは地下鉄を選択すると、費用は安く済むが乗り心地のいいとは言えない地下鉄に長い時間乗っていなければならないことを懸念していました。
タクシー、Uber、スーパーシャトルはLIRRでの移動と比べると費用はやや掛かるものの重いスーツケースを伴う移動を考慮すれば、交通渋滞により時間がはっきりしないデメリットはありますが、良いと思います。
私たちがLIRRで移動して良かったことは移動時間が短く時間を有効に使えたことでした。
また、気を付けたほうが良いのは、私たちの場合滞在ホテルからペンステーションまで地下鉄を利用しましたが、地下鉄内はエスカレーターやエレベーターが日本のようには多くないのでスーツケースを抱えて階段を使わなければいけない点が大変でした。
私たちのニューヨークへの訪問は全米オープンテニスに出場するであろう錦織圭選手の試合観戦を願って一年前から計画。
フライトチケット、ホテル、観戦チケットすべてを個人手配で準備しました。
フライトチケットはANAマイルを集め、
ひとり往復ビジネスクラスチケットを85,000マイル
もうひとりは往路ビジネスクラス復路ファーストクラスチケットを117,500マイル
燃油サーチャージ・旅客サービス施設利用料・航空旅客税・旅客サービス料等、16,320円/人
で確保しました。
※私はANAマイレージクラブの上級会員ではなく飛行機に搭乗することが少ない平会員です。


宿泊ホテルはTimes Sq-42 St駅から徒歩圏の「ニューヨーク・マリオット・マーキス」を選びました。
「ニューヨーク・マリオット・マーキス」は最も安いゲストルームでも税込み約$400、44,000円からの高級ホテルですが、SPGアメックスカード更新による無料宿泊特典で2泊、ポイントステイによる宿泊1泊、計3泊しました。
SPGアメックスカードは年会費31,000円(税別)と安くないカードですが、更新した時にもらえる宿泊特典ですでに年会費を上回るメリットがあるカードです。
このカードは他にも魅力が満載のカードです。
記事を作成していますのでよろしければ参考にしてください。
ポイント宿泊はSPGアメックスカードを年間150万円決済して得られるポイントで予約を確保しました。
「ニューヨーク・マリオット・マーキス」のポイント宿泊は現在、システムが変更されており、ポイント宿泊に必要なポイントが変動するため、年間133万から200万の決済で得られるポイントで1泊宿泊可能です。
クレジットカード決済で得られるポイントは1%相当の還元が一般的である事と比較すると、3倍の高還元だと感じています。
滞在中、SPGアメックスカード所有により得られたマリオットSPGホテルグループのゴールドステータスに満足することなく、より上位のプラチナステータスへのマリオットプラチナチャレンジをクリアしていたため、
- 部屋のアップグレード(高層43階、タイムズスクエアビュー)
- エグゼクティブラウンジへのアクセス権(朝食、夕方のオードブル)
- 14時のレイトチェックアウト
- 無料室内wifi
と特典をフルに享受できました。

観戦チケットに関する情報を含め、目的である全米オープンテニス訪問の様子は下記記事にてまとめています。
https://mairu-junkie.com/usopentennis_2018
当ブログ管理人は飛行機に乗らずに貯めたマイルでロンドン・ニューヨークへのビジネスクラス旅行を経験しました。
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