男子プロテニスツアー「Nitto ATPファイナルズ2017」を観戦するためにロンドンを訪れました。
ロンドンの緯度は北緯51度と札幌の北緯43度を大きく超える場所に位置します。
そのため11月でも寒さは東京の12月程に感じ、ダウンコートが必要なほどでした。

Contents
ATPファイナルズは一年を締めくくる最終決戦
本大会の出場資格と待遇
男子プロテニスツアーは1月に開幕します。
テニス選手はグランドスラム大会を筆頭とした世界中の大会に出場、大会の結果により賞金の他レースランキングポイントを獲得します。
本大会への出場資格は今シーズンに出場した獲得ポイントの多い18大会を合計、累計ポイントの多いランキング上位8名(8組)に与えられます。
一年間を通し活躍した選手に対し出場資格が与えられる本大会は別名エリート8の決選と言われ、この最終戦に出場することを目標としている選手も多いと聞きます。

それはこの大会が通常のツアー大会と比べ賞金が高額なだけでなく待遇面も最大級のもてなしを受けるからとも言われています。
選手たちの宿泊には、テムズ川とビッグベンを望めるロンドン5つ星超高級ホテルである「ロンドン・マリオット・ホテル・カウンティ・ホール」のスイートルームが用意されます。

大会前のパーティー用に高級ブランドのオーダースーツが用意され、大会期間中選手それぞれに高級車・専属の運転手が付き、大会会場では専用ロッカー室が用意、鏡・髭剃り・タオルには選手のネームが刻まれているそうです。

また、リザーバーと呼ばれる大会期間中に本選選手が怪我で出場できない時の補欠選手としてレースランキング9位以降の選手も大会に同行、待機料として約1,000万が支払われるとのことです。
大会の経緯
年度の最終戦である本大会は、1970年第1回大会は東京で開催されています。
大会名称は当初「ペプシ・グランプリ・マスターズ」でしたが、1990年に「ATPツアー世界選手権」、2000年に「テニス・マスターズ・カップ」、2009年より「ATPワールドツアー・ファイナルズ」に変更されました。
大会開催地は2009年以来イギリス・ロンドン、O2アリーナで開催され、2017年大会以降4年間は日本の企業、日東電工がタイトルスポンサーに就任、大会名も「Nitto ATPファイナルズ」に改められロンドンで2020年まで開催されることが決まっています。

試合進行方法
大会は8名(8組)の選手が二つのグループに分かれ一次リーグを行います。
一次リーグでは「ラウンドロビン」と呼ばれる総当たりリーグ戦を行い、各グループの上位2名が準決勝に進出、準決勝の勝者が決勝へ進出します。
各グループでの「ラウンドロビン」、準決勝、決勝とも3セットマッチで行われます。

世界的人気スポーツであるプロテニスでは、体格に勝り先進の選手育成アカデミーで育ったヨーローッパ、アメリカ、オーストラリアの選手たちによって世界ランキング上位は占められ、日本人がこの舞台に立つことは考えられませんでした。
そんな中、錦織圭選手が2014年から3年続けてこの大会の出場資格を得たことはアジア人初出場の快挙であり日本テニス界にとって偉業と言えるでしょう。
観戦チケットの手配
大会チケットは7日目まではアフタヌーンセッションとイブニングセッションに分かれ、決勝はワンセッションのみとなりチケットが販売されます。
大会日程
各セッションではシングルス・ダブルス各1試合が予定されます。

大会初日と2日目のアフタヌーンセッション・イブニングセッション合計4セッションを観戦すると大会に出場するすべての選手を観ることができます。
わたしはこの4セッションのチケットを入手することにしました。
観戦チケット価格
チケットはグループステージ・準決勝・決勝などカテゴリーの違い、座席エリアの違いにより公式サイトチケット価格は下記のように設定されています。
〈参考〉2018年大会チケット価格表

割引サービス
Full Dayチケット
グループステージにおいて同じ日にアフタヌーンセッション・イブニングセッションを同じ席で観戦される場合、チケット価格の25%割引で購入できます。
但し、施設費・サービスチャージは割引対象外です。
大会チケットの入手方法は幾つかあります。
転売サイト viagogoなど
代理店へ依頼
私は一年前に観戦を決めていて、一番安く購入できるといわれる公式サイトからチケットを購入しました。
公式サイトから購入する場合の流れは
トーナメントタブから Nitto ATP FINALS を選択
GET TICKETS を選択
希望のチケットを選択
私の場合、チケット販売開始時期について情報が無い中、時々チケットの販売が始まっていないかチェックしていました。
結果、チケットは2月15日に購入しました。
恐らく販売直後ではなかったと思います。
料金設定がお得になる Full Day チケット は大会初日は完売。
大会初日は個別に座席の場所を選びながらの購入。
Price Levelに応じ、3Dの会場見取り図を参考に座席を選び決めました。

大会2日目は Full Day チケット を購入。

支払いはクレジットカードで行い、後日£円レートを確認すると、146円/£で購入していました。
その後、外貨準備の為に毎日外貨を500円購入する積立購入を始め£円レートの変化を観察すると円高時の4月14日には136.9円/£で購入できたのに、翌年2月2日には円安に振れ156.07円/£に変化しました。
外貨の準備
海外旅行が決まったら円高の時に外貨をより多く購入されることをお勧めします。
私はソニー銀行を活用しています。
ソニー銀行のデビットカードなら、クレジットカードのように利用時の手数料を支払う必要が無く外貨口座から即引き落としされるので、有利なレートで購入した外貨で決済されるのでおトクです。
両日とも同じくらいの眺めの良さでしたが、 Day Package の購入はイブニングセッションの単価が半額 @£35.00 だったので2日目はTax等含め£77.50ほど安く購入できました。
チケットは9月26日にemailで届きました。
自宅でプリントアウトしたものを現地へ持参し、現地ではバーコードリーダー読み取り機を持った係りの人に読み取ってもらいました。

会場へのアクセス
会場へは地下鉄が便利です。
地下鉄ジュビリー線ノースグリニッジ(North Greenwich)駅を下車、北側出口を出るとすぐです。
大会期間中は多くの人が訪れるので、人の流れについて行けば大丈夫でしょう。
会場に到着するまでの通路に大会に出場する選手の大きな写真が飾られており、気分が高揚しました。

できれば、錦織圭選手を応援したかったですが2017年は手首の怪我で戦線離脱中の為4年連続の出場とはならず残念でした。
怪我からの完全復調とこの大会に再び出場できる活躍を願わずにはいられませんでした。
会場の雰囲気
セキュリティチェックには時間がかかる
会場についても座席にたどり着くまでに時間がかかりました。
ロンドンでは最近もテロが発生しているため、会場入り口でのセキュリティチェックは厳重に行われています。
ペットボトルの飲み物はセキュリティチェックの前で破棄するよう求められます。
バッグの中身も丹念にチェックされますので、不要な物は会場に持ち込まないようにする方がよさそうです。

初日はチケットに指示されたエントランスから入場しましたが、セキュリティチェックを抜けるのに60分ほど待ちました。
指示されたエントランスから入場すると、自分の座席に近いのですが、入場してしまえば館内を移動出来てしまします。
2日目はセキュリティチェックを並んでいる人が比較的待っている人の少ない場所からO2アリーナに入場しました。
会場の周囲を歩くと飲食店が多く、アフタヌーンセッションが終わった後、食事をを楽しめるお店もたくさんありました。
チケットをチェックする人は持っているチケットが有効かどうか確認するだけで入口の指定まではチェックしていないので、時間を有効に使うには空いているセキュリティチェック入口を探すと良いですよ。

インドアテニス最高の舞台
座席に座るとふかふかのシート、各座席にはドリンクホルダーが付いており座面も日本より大きく感じました。
試合が始まるまでの間も選手からのメッセージが大きなスクリーンに映し出され低音の効いた効果的な大音量の音響とブルーを基調としたメリハリのある照明効果で美しくショーアップされていました。

会場内でコートの様子を撮影していると、警備している人から撮影は禁止ですよと注意を受けました。
iPad miniで撮影していたので、ちょっと目立ってしまったからだと思います。
遠くの席ではカメラ撮影時に光が点滅している様子がわかりました。
選手のプレーの妨げになる可能性がありますのでプレー中の撮影にはご注意ください。
初日のアフタヌーンセッションで座った席は出入り口の扉から近く、コートチェンジの度に外気が入り込み寒さを感じました。席にもよりますが防寒のご準備をお勧めします。
出場選手の中でもフェデラー選手が登場したときの会場の盛り上がり方は特別でしたね。

ナダル選手は膝の具合が悪いようで本来なら大会欠場も選択肢にあったようでしたが、2017年度ランキングレース1位でフィニッシュすることが大会前に決定しており、ファンの為に出場していたようです。
そんな事情をロンドンファンは知ってか、ナダル選手への声援も大きかったです。
あいにくナダル選手の試合では膝が悪いためか動きに精彩を欠き、全力プレーで3セットを戦い抜きましたが初戦の後に怪我による欠場を表明していました。
ロンドンへの航空チケット・ホテルは個人手配
ロンドンへの訪問は錦織圭選手の4年連続出場を期待して一年越しで準備しました。
宿泊先も大会オフィシャルホテルである「ロンドン・マリオット・ホテル・カウンティ・ホール」を選び、滞在中はナダル選手・チリッチ選手・ソック選手の姿も見かけました。
「ロンドン・マリオット・ホテル・カウンティ・ホール」はスタンダードルームでも1泊50,000円を超える5つ星ホテルですが、マリオットリワードポイントでポイント宿泊しました。
マリオットリワードポイントはSPGアメックスカード作成時の入会キャンペーンによるSPGスターポイント、またSPGアメックスカード家族紹介による紹介・入会キャンペーンポイントを移行し賄いました。
滞在中はSPGアメックスカード所有によりマリオットホテルグループのゴールドステータスを得ていたため、
- レストランでのフルイングリシュブレックファースト(@£25/人相当)
- エグゼクティブラウンジへのアクセス権
- 16時のレイトチェックアウト
- 無料室内wifi
と特典をフルに享受できました。
航空チケットはANAマイルを集め、
往復ビジネスクラスチケットを90,000マイル/人
燃油サーチャージ・旅客サービス施設利用料・航空旅客税・旅客サービス料等、29,440円/人
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この記事がこれから「Nitto ATPファイナルズ」を訪問される方のお役に立たてば幸いです。
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