2018年全米オープンテニスは、日本のテニス界をリードしてきた錦織圭選手が期待に応え準決勝進出を果たし、女子では大坂なおみ選手が日本人としてグランドスラムシングル初優勝と男女日本人選手が大活躍の年でした。
この記事は全米オープンテニス観戦を計画、大会間際になって理解できたモバイルチケットの仕組み、現地観戦の注意点など現地を訪問する方に参考になりそうな情報を紹介しています。
出発前に準備した観戦チケットを公式サイトから購入する手順はこちらの記事を参照ください。
Contents
モバイルチケットの使い勝手
事前にUS OPEN TENNIS公式サイトで購入したチケットは大会前にダウンロードが可能になる公式アプリで確認できます。
US OPEN TENNISチケットの確認方法
アプリのトップページ右下のMoreをタップ。

上に表示されているTicketsをタップ。

下のMANAGE TICKETSをタップ。

事前にチケットを購入するときに作成したUS OPENアカウントのEmailとPasswordを入力、SIGN IN。

購入したチケットが表示されました。

当初は二次元バーコードを表示出来ない
チケットがアカウントに付与されていることは分かりましたが、当日入場する際に必要となる二次元バーコードの表示を確認することができたのは試合観戦日の7日前になってからでした。
7日前になると当初はなかった” View Barcode ” 、 “Add to Apple Wallet “が表示されました。

View Barcode をタップすると、二次元バーコードが表示されました。

これを提示したら入場出来ると分かりひと安心しました。
Apple Walletへ追加してみるが
Add to Apple Walletをタップすると二次元バーコードがiPod Touchのアプリ Wallet に追加されました。

しかし追加されたのは二次元バーコードのみであり、このバーコードがどのセッションのチケットか情報が記載されていません。
私たちは複数のチケットを保有していたので、すべてのチケットを Wallet に追加しても提示すべき二次元バーコードを識別できません。
結果、Wallet に保存しておくことはやめておきました。
チケットをパートナーへEメールで送信
チケットは2座席分購入していたので、同行者はどのようにして入場するのか心配していましたが、アプリから送信できるようになっていました。
チケットを同行者へ贈る
購入したチケットのSessionをタップすると、2座席分のチケットが表示されました。

同行者へ贈りたいチケットを選び➡Sendをタップ。

SEATが二つ表示されました。

贈りたいSEAT番号にチェックを入れSEND TO >をタップ。

Eメール又は電話番号のどちらかで送信できるようです。
Manually Enter A Recipientをタップ。

贈りたい相手の姓名をローマ字入力、Emailアドレスを入力。
Send 1 Ticketをタップ。

贈ったチケットがTransferに変わりました。

贈られたチケットを受け取る
贈られた側ではメールが届きます。
このメールはチケットではないと書かれています。
Accept Tickets をタップ。

インターネットブラウザが起動してUS OPEN公式チケット取り扱いのTickets Masterのページが開きます。
上段には贈られたチケットの内容が記載されています。
下段ではチケットを受け取るためにUS OPENアカウントでサインインします。
まだアカウントを作成していない場合も ” Create Account ” で作成することができます。

サインインし、チケットの詳細を確認、下の ” Accept Offer ” をタップ。

無事チケットを受け取ると、あなたのアカウントにチケットが1枚増えたよと記載されています。

問題発生
ここで問題が発生しました。
受け取ったモバイルチケットを公式アプリをダウンロードしたiPad miniで確認しようとした所、Moreを開いてもTicketsの欄がないのです。

私たちが利用しているMobile Phoneは3G回線を使用した携帯電話です。
現地へはiPad miniとiPod Touchの持参を予定しています。
iPod TouchではTicketsを確認できましたが、iPad miniではどうしても確認できません。
色々と原因を調べましたが、Mobile TicketsはMobile Phoneのみで利用可能と解釈、タブレット端末では利用出来ない仕様になっているのではないかと考えました。
となると、現地ではそれぞれがMobile Ticketsを提示できないことになります。
iPod Touchからは2枚分のMobile Ticketsを提示できるが、これで認めてもらえるだろうかと心配が残りました。
備えとしてiPod Touchで表示された二次元バーコードのチケットのスクリーンショットを撮り、iPad miniへ保存しておきました。
会場へのアクセス、現地での入場の様子
マンハッタンから会場へは地下鉄又はLIRRが便利

ニューヨークの中心部マンハッタンから全米オープンテニス会場へは地下鉄又はLIRRが便利です。
最寄駅はMets-Willets Point駅になります。

私たちは地下鉄を利用しました。
地下鉄利用の場合は路線、7Line、Times Sq-42 St駅から40分ほど掛かります。

最寄駅から会場まで
駅を降りるとアーサーアッシュスタジアム、ルイ・アームストロングスタジアムが見通せます。
会場へ向かう通路は幅が広く、期待に胸が高鳴ります。

入場門は入口が異なる
入場門では
- Ticket Office
- Guests with Bags
- Guests without Bags
に分かれます。

手ぶらで会場へ行ければ良いですが、私たちは ” Guests with Bags ” から入場しました。

セキュリティチェック
セキュリティチェックは台の上で所持品をチェックされます。
私たちはペットボトルのミネラルウォーターを持参しており、没収を覚悟していましたがそのまま通してもらいました。

入場前は列をなさず並ぶ
私たちが会場へ到着したのは夕方5時過ぎ、ナイトセッションのチケットを持つ人たちで入場を待つ多くの人がいました。

入場が始まったのはナイトセッションの始まる1時間前、午後6時頃でした。
係員によるチケットの確認
私たちはiPod Touchで2人分のMobile Ticketsを提示してみました。

受付の人は慣れた手つきでバーコードを読み取り紙のチケットを出力してくれました。

心配していた不安が払拭されました。

ゲートでは無料Wi-Fiを感知
係員がチケットをチェックするゲート付近では無料Wi-Fiを感知しましたが、私たちはWi-Fiルーターを日本でレンタル、持参していきました。
チケットを提示するのに、予め二次元バーコードをWallet に保存したりスクリーンショットをとっておき利用することも可能です。
チケットを複数枚所有しているときはその場でモバイルチケットを提示するのが便利ですが、モバイル端末のバッテリーが切れてしまうと提示できなくなるのでご注意ください。
各コートからの見やすさ
私たちが事前に手に入れたチケットはアーサーアッシュスタジアムの指定席。
このチケットがあれば、ルイ・アームストロングスタジアム他全てのコートの自由席に入場、観戦できます。
アーサーアッシュスタジアムからの眺望

チケットを手に入れた席は後方の席です。席からの眺めはこんな感じでした。

コートまで遠いですね。
選手の姿は小さいですが、会場の歓声がこだましナダル選手が観客の声援を力に変える様子を感じ取れました。

また会場の椅子は横幅がゆったりとしていますが、固く長時間の観戦ではお尻が痛くなりそう。

一方ひとりづつドリンクホルダーが用意されているのはイイですね。

ルイ・アームストロングスタジアムからの眺望

ルイ・アームストロングは2階席がすべて自由席です。
2018年に開閉式の屋根が完成。
試合が開催されるか天気を気にする必要がなくなったのは、旅行者にとって大きいですね。
私たちはルイ・アームストロングコートへ錦織圭選手の試合を観戦するために席を探しました。
早めの行動で2階席の最前列に席を確保しました。
試合開始直前には選手へのインタビューの様子がモニターに映し出される演出で、熱戦への期待と不安が入り交じります。

日本の有明コロシアムよりやや大きいスタジアムですが、アーサーアッシュスタジアムとは異なり選手が近く感じられました。

試合後もオンコートインタビューの様子が大きな画面に映し出されました。

グランドスタンドからの眺望
グランドスタンドへはティエム選手とアメリカ期待の若手フリッツ選手との対戦を見たく訪れました。
到着が試合が始まるころだったのですが、地元選手の登場だったため席は空きがなく、しばらく立ち見で観戦しました。
もっとも遠い位置からですが、コートまでさらに近く感じます。

グランドコートの様子
グランドスラム大会一週目は、多くのトッププレーヤーが同時にプレーしています。
観客席がコートからすぐ近くに設置されているコートもあり、臨場感抜群です。
アルゼンチンのマイヤー選手、ポルトガルのソウザ選手、オーストリアのメルツァー選手のダブルスの試合を間近で観戦しました。


ボールのスピードの速さ、高さの変化、スピンの回転量などなど選手目線でみるプレーに見とれてしまいました。
2018年全仏オープン女子ダブルスで決勝へ進出した二宮真琴選手と全豪オープン男子ダブルスで準決勝へ進出したマクラクラン 勉選手のミックスダブルスも観戦しました。
男子選手が遠慮なく放つ迫力あるサーブに食らいつく女子選手に驚きました。

会場内の様子
会場内を訪れるとまず、過去の優勝者たちのフラッグに迎えられました。

アーサーアッシュスタジアム正面には大きなモニターが設置され、各コートの試合の様子がLIVE配信されています。

全米オープンのグッズ販売は至る所で行われています。
混雑していない時間が多いですが、アーサーアッシュスタジアムの試合が終った直後は観客が一斉にスタジアムから出てきたためとても混雑していました。

空いている内に購入されることをお勧めします。


飲食店も多く、小腹がすいても各ブースで簡単に食料を調達できます。
日本にも進出しているDEAN & DELUCAも見かけました。

値段はそれなりですが、多くの人が列をなしていました。

錦織圭選手の試合コートが決まってからの指定席購入も可能
私たちは錦織圭選手の試合を確実に観戦するために2回戦の2日目、3回戦の1日目の昼夜とアーサーアッシュスタジアムの指定席を取り、どのコートで錦織圭選手の試合が行われても応援できる準備をしていましたが、現地で試合前日夕方5時頃翌日のコートが発表になってから指定席を購入することも難しくありませんでした。
Resaleチケットの購入方法
購入にはまず公式アプリのトップページからMoreをタップ。

Ticketsをタップ。

BUY TICKETSをタップ。

購入可能なEventsが表示されます。

Eventsをタップすると日付、昼夜、コート別の項目に分かれます。

希望のコートを選択。

See Ticketをタップ。

コートと座席が表示されました。

チケット代の安い順、眺めの良い順に並び替えが可能です。

座席エリアを選択すると、購入可能な席を確認できます。

購入したい席をタップすると買い物かごに入れられます。

その後の手続きは行いませんでしたが、US OPENアカウントにチケットが与えられモバイルチケットで入場出来るものと思われます。
ニューヨークへのフライトチケット・ホテルは個人手配
ニューヨークへの訪問は錦織圭選手の試合観戦を願って一年越しで準備しました。
宿泊ホテルは「ニューヨーク・マリオット・マーキス」
宿泊先は大会会場最寄駅へ乗り換え無しでアクセスできるTimes Sq-42 St駅から徒歩圏の「ニューヨーク・マリオット・マーキス」を選びました。
「ニューヨーク・マリオット・マーキス」は最も安いゲストルームでも税込み約$400、44,000円からの高級ホテルですが、SPGアメックスカード更新による無料宿泊特典で2泊、ポイントステイによる宿泊1泊、計3泊しました。
SPGアメックスカードは年会費31,000円(税別)と安くないカードですが、更新した時にもらえる宿泊特典ですでに年会費を上回るメリットがあるカードです。
このカードは他にも魅力が満載のカードです。
記事を作成していますのでよろしければ参考にしてください。
ポイント宿泊はSPGアメックスカードを年間150万円決済して得られるポイントで予約を確保しました。
「ニューヨーク・マリオット・マーキス」のポイント宿泊は現在、システムが変更されており、ポイント宿泊に必要なポイントが変動するため、年間133万から200万の決済で得られるポイントで1泊宿泊可能です。
クレジットカード決済で得られるポイントは1%相当の還元が一般的である事と比較すると、3倍の高還元だと感じています。
滞在中、SPGアメックスカード所有により得られたマリオットSPGホテルグループのゴールドステータスに満足することなく、より上位のプラチナステータスへのマリオットプラチナチャレンジをクリアしていたため、
- 部屋のアップグレード(高層43階、タイムズスクエアビュー)
- エグゼクティブラウンジへのアクセス権(朝食、夕方のオードブル)
- 14時のレイトチェックアウト
- 無料室内wifi
と特典をフルに享受できました。

フライトはANAの特典航空券
フライトチケットはANAマイルを集め、
ひとり往復ビジネスクラスチケットを85,000マイル
もうひとりは往路ビジネスクラス復路ファーストクラスチケットを117,500マイル
燃油サーチャージ・旅客サービス施設利用料・航空旅客税・旅客サービス料等、16,320円/人
で確保しました。
※私はANAマイレージクラブの上級会員ではなく飛行機に搭乗することが少ない平会員です。


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2017年は同様の方法でロンドンへ Nitto ATPファイナルズ2017を観戦してきました。
この記事がこれから「全米オープンテニス」を訪問される方のお役に立たてば幸いです。
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